Miracle of the Moringa Tree
作 ハンク・ブルース&トミ・ジル・フォーク
絵 こまつみほ 編集 こまつはなえ
【あらすじ】
ケニアの小さな村に住んでいる、アマリと弟のンジェマは村の飢餓を救うため、旅に出ます。 そこで二人は、“奇跡の木”と呼ばれるモリンガの木に出逢います。モリンガとは、一体どんな木なのでしょうか、そして二人の姉弟は村を救うことができるのでしょうか…。
モリンガのきせき
2011年にアメリカで出版され、姉のこまつみほがイラストを担当した“Miracle of the Moringa Tree”。
それまで作者のハンクさん&トミ夫妻はエッセイを中心に本を出版していたが、「モリンガ」という植物を一人でも多くの人に知ってほしいという思いから、初めての絵本形式で出版するためにイラストレーターを探していたところ、アメリカ在住のみほと出会う。この絵本を通じてモリンガを世界中に広めたいと考えていたハンク&トミ夫妻は、日本人との出会いを喜び、このご縁から「ぜひ日本でも出版を」とずっと熱望していた。
日本で出版といっても、何から始めたら良いか全くわからずに歳月ばかりが過ぎていたが、ついに妹のはなえが「おばあちゃんが元気なうちに日本語でこの本を読ませてあげたい!」と一念発起し、自費出版で制作をすることにした。
2016年に準備を始めたが、「おばあちゃんに読んでほしい」という想いで作り始めたため、当初は親戚に配る用の記念として、50部ほどしか制作するつもりはなかった。しかし、とても素敵な出版社に巡り合い、たくさん助けていただきながらだんだんと形になってきた日本語版を見ているうちに、「こんな素晴らしい物語をわたしたちの周りだけで留めておくなんてもったいない。しっかりとハンクさんとトミさんの想いを継ぎ、一人でも多くの人に読んでほしい」と考えを変え、初版500部を刊行。
最後まで決まらなかったのは日本語版のタイトル。最後の最後に絵本の編集を担当した、はなえが『モリンガのきせき』という邦題を考案。満場一致でタイトルが決定した。
その後、たくさんの方が手に取ってくださったおかげで初版は大変ありがたいことに、なんと8ヶ月で完売!絵本『モリンガのきせき』を愛してくださったみなさまのおかげで、重版出来となる、